鳶の鷹考♯2「人より伸びる打ちなど存在しない(後編)」

さて、後編です。 更新が遅くてすいません。

(書き終わってから、気付いたのですが、文章が非常に乱れているので、適宜修正、

校正をかけていきます。とりあえず書き上げたので、お見苦しいですが、読んでいただけると幸いです。)

前編と繋がりはあまりないので前編を読んでいない人も読める内容にはなっていますが、読んでほしいので前編を読むことをオススメします。

筆者の打ちが何故伸びるのかという話を前編では技術面を主に解説していましたね。ということで、今回は、精神面、頭の使い方を主に解説していきたいと思います。

では早速!その二つ目の要因はズバリ!

 

「筆者の打ちが伸びると自分が、

 そして周りが思ってくれているから!!」ババン!

 

どういうこと?と思うでしょう。

個人的にいわゆる一本打ち(ツーステップやフェイントを使用しない最も単純なうち)で試合を決める間合いとしては、実はそれほど伸びる必要のない位置(言い換えると、自分が最も安定して打てる位置)で決めているのが8割強で、ある程度カウンター当たるの覚悟で決めるほど伸びないといけない位置が2割弱といった感じで実は、筆者が得意と皆さまに思われている打ちで決めた試合というのは割合でいうと少ないのです。

しかしながら、この8割の安定した打ちで決まる試合は、恐らく自分以外が打っていたら半分は当たっていなかったし、さらに残りの半分は打つことすらできなかったでしょう。

ではなぜ、安定する打ちが当たる間合いに入れるのか? それは、繰り返しになりますが、 「筆者の打ちが伸びると周りが思ってくれているから」

これを言い換えると、「対戦相手の打ちが筆者より伸びないと思っているから。」なんです。 このマインドで相手が戦うとどうなるか? 筆者が打たない間合い=相手が打っても当たらない間合いとなるわけです。当たらない間合いからは、誰も打ちませんよね?しかし、筆者は当たるけれどもう一足分前に出た方が、打ち終わりの体制が安定するから前に出るわけです。さらに、ここでいったん止まります。 ここで相手が牽制をいれるなどの防御行動をしない場合、相手はこちらの術中にはまっていると考えます(筆者が打たない間合い=相手が打っても当たらない間合いの思考に支配されている)。そうすると、自分は、安定して打てる間合いに安定した状況から打てるわけです。これはもう無敵です。相手がだれであろうとこの間合いまで引っ張り出せばほぼ一本打ちがあたりますし、当たらない場合でも、防御で体勢が崩れ、2撃目3撃目が決まりやすくなるのは間違いないでしょう。

筆者の体感ではありますが、一般的に強いと言われる人達(本部、学生大会で優勝するクラス?)は、これを理解していて、さらに、お互いがお互い自分が有利に運べる間合いに引き込もうという駆け引きを繰り広げているように感じますし、時に起こるジャイアントキリング・下克上のほとんどは、下の格の人が、人の間合いを奪うことはできなくても、とことん自分の間合いを渡さないぞ!というプレッシャーをかけ続けた結果だと自分は思っています。

このように、伸びる打ちをする人という意識づけをすることで、相手の間合いをコントロールし、伸びる打ちならず普通の打ちも当てること、引いては普通の打ちを伸びる打ちと錯覚させることに成功しているのです。

で!なんですけど、筆者が打たない間合い=相手が打っても当たらない間合いなら間合いを詰めてくる人もいますよね?という質問が来ると思います。これはとても正しい指摘です。

その場合考えられるのが2パターン。

1.

間合いを詰めるだけ詰めてこちらの動きを見てから攻める

このタイプまあまあ苦手なんですが、筆者の立場としては、踏み込んで当たる間合いに最初にいるわけですよね?自分の打ちが一番伸びるという前提のもとに自分は戦っていますので、それなのにノーマルステップで間合いを詰めてきたということは、そこから剣を振られたところで自分には当たるわけがないですし、まして止まったら、自分が本来踏み込まなければいけない分を相手が代わりに踏み込んでくれたようなので、そこから踏み込まずに安定して打てるのでだいぶ有利です。おそらくですが、出技の一種と捉えることができるかもしれません。

2.

無茶に打ちに来るパターン。

誰に対しても、遠い間合いから打つときは、体勢が崩れますよね。 体勢が崩れる=溜めが出来る=カウンター、出技などの攻撃反応系が当てやすくなるということなので、自分が剣で受けるほど突っ込んできた=止めればカウンター当て放題なので非常に楽に試合が進められるわけです。さらに無茶に打ってきたのに、空ぶったなんていう最高パターンにもっていけば楽に勝てますよね。

 

この2つに共通する核となる考え方が、自分が伸びる打ちが出来るという思い込みです。 自分が伸びるから、自分が当たらないところから打ってきても反応しないし、当たるとしてもしっかり受ければ、カウンターを決めることができるだろうという自信があるので、自分の間合い、テリトリーを守って試合をすることができ、結果的にプレッシャーをかけることが出来て、遠い間合いでの相手の集中力切れに差し込むことで自分の伸びる打ちを当てられるわけです。

 

これで「筆者の打ちが伸びると自分が、そして周りが思ってくれているから!!」 ということの意味を理解してくれたと思いますが、

一応まとめると、

1. 相手が伸びる打ちを打ってくると思ってくれているから通常の打ちも伸びる打ちと錯覚してくれている。

 

2. 自分が伸びる打ちを打てると思っているから、伸びる打ちが当たる間合いで冷静に敵の動きに対処し、自分が攻めに転じやすく、打ちの正確度をあげることができる。

 

このように、二つの視点。「自分」と「相手」という視点は、誰にとっても意識するべきポイントで、伸びる打ちに関わらず、例えば、「自分が」ツーステップが上手いと思っていたら、その位置からツーステップをしても入らないという目測をたてられるだろうし、フェイントがうまい選手だと「相手に」思われていたとしたら、相手は初撃フェイントだろうと思わして一本打ちが入る場合もあるでしょう。

このように、自分はこういう選手だという自己分析と周りにどう思われているかという第三者の分析を行うことで、自分しか気づいていない隠れた長所を発揮したり、相手が長所と思い込んでいる部分を逆手にとって想定外の行動を打ち込むことで、自分の長所を最大限に活かすことを考えることは、このスポーツにおいて非常に重要なポイントであると考え、究極的に言えば、この作業を繰り返し行うことは、自他共に認める自分らしいスタイルというものに最短でたどり着く手段ではないかと考えます。

 

文章なっげ!!ここらへんで終わりにしよう。

あ、最後に自己評価と他者評価が大きく違う人は、おそらく他者評価が正しいです。 しかし、この自己評価と他者評価の乖離は、勝つための糸口となりやすいです。 一度他者の意見を聞き入れなぜ他の人はそう思ったのかを自分の動画を見直して研究することが、長所のさらなる発展になります。また、同じような誉められ方をしている選手の動画をみて共通点を探すことも推奨します(その人のまねをする必要は全くありません。)。

とにもかくにも、頭を使いたきゃ動画をみろということですね。

つまり、伸びる打ちをするには、

動画見ろ!!  (なーばー)